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宮原 信哉; 佐川 憲彦; 下山 一仁
IWGFR 92, ,
希ガス気泡に随伴するI2蒸気のNa中への移行挙動に関するNa中模擬実験結果を定量的に解釈することを目的として,液相側の濃度拡散を律速とする単一気泡からの物質移行モデルと気泡内I2蒸気の気泡界面への気相側の濃度拡散を律速とする解析モデルを適用することにより検討を行った。結果を以下に示す。(1)Na中模擬実験における気泡は分裂している可能性が示唆された。(2)液相側の濃度拡散モデルによる物質移行係数は,実験結果より約一桁小さい。(3)気相側の濃度拡散を律速とする解析モデルでは,実験結果で見られた気泡内初期I2蒸気濃度が高いほどDFが大きくなる現象を説明できない。(4)気泡内ヨウ素のNa中への移行挙動をNa中での気泡発生から約1秒以内の速い移行とその後のゆっくりとした移行の2段階の現象として捉え,前者については球形気泡内での12蒸気とNa蒸気との化学反応に伴う熱と物質伝達を基本としたモデルを,
高井 俊秀; 廣沢 孝志; 船橋 英之; 宮原 信哉
IWGFR 92, ,
原子力事故時に環境ちゅに放出されるソースタームを評価することは安全評価上、プラント設計上、大変重要である。しかし、現状では高速炉に関するデータが少ない。このため、これまでの安全審査では、軽水炉の知見を基にソースタームを評価していた。しかし、この仮定は保守的であり、この仮定を基に大型炉の安全審査を行うと過度に保守的となり、経済性・安全性の観点からプラントが成立性に大きな影響を与えうる。このため、燃料からのFPの放出移行挙動を調査し、格納容器内でのソースタームを評価するコードを開発するため、照射燃料からFP放出試験の準備を進めている。実験装置の製作・据えつけは1992年から開始し、現在模擬FP物質を゜用したコールド試験を実施中である。
三宅 収
TCM or Evvaluation of Rodioactive Materral Relvaseand Sodium Fires in Fast Reactors, ,
高速炉の事故の現象において、ナトリウムが重要な役割を果たすことは広く知られている。動燃では、1970年代からナトリウムの化学的・物質的な現象について研究を行ってきている。事故時の放射線物質の挙動(ソースターム)に関しては、ガス気泡中のヨウ素挙動、ヨウ素やセシウムのナトリウム液面からの放出挙動などの実験研究とともに、TRACER,CONTAIN-LMRの計算コードを開発してきた。ナトリウム燃焼については、サファイヤ施設による実験とともに、SOFIRE-MII,SPRAY-II,ASSCOPS,SOLFASの計算コード開発を行ってきた。